岡山県中小企業家同友会 代表理事 藤井 孝章
みんなで、楽しく、あきらめずに ― 目標達成を
(株)成和設備工業所 代表取締役
みなさま明けましておめでとうございます。中同協50周年の新年を迎え、また岡山同友会のみなさまには輝かしい年をお迎えになられたことと心からお喜びを申し上げます。
さて私たちの先人達が築いてこられた理念と、それに基づく運動がどれほど先進的かつ普遍的なものであったかを、いまさらに大変強く感じます。『労使見解』「三つの目的」「自主・民主・連帯」「国民や地域と共に歩む中小企業」のすべてが誇りに思えるものばかりです。
さらに学びの材料も豊富に揃い、行政や金融機関、学校などへの影響力も年々強くなり、同友会運動の実践の環境が一層整いつつあります。今これだけのものをいただいている私たちの使命は、同友会運動の実践を、先頭に立って創造的に推し進めることに他なりません。
その運動の根幹にあるのは長い運動の中で形成された『労使見解』であり、私たちの大きな財産であります。
特に昨今では経営環境の具体的改善が強く求められています。全国会員5万名達成はその登竜門であり、岡山同友会としても会員数の年度目標の必達には、重大な意義があります。
目標達成は「みんなで、楽しく、あきらめずにやる」ことによってこそ成し遂げられます。本年が会員の皆様にとって素晴らしい変革飛躍の年となり、また輝かしい大いなる達成の年でありますことを、こころから祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。
岡山県中小企業家同友会 代表理事 山辺 啓三
地域になくてはならない企業に
(有)まるみ麹本店 代表取締役
地域づくりと言うと、ボランティアのような直接的な地域貢献に目が向く人もいますが、同友会理念の一つである「国民や地域と共に歩む中小企業」は、第一次オイルショックのとき便乗値上げが横行した際に、「私たちは悪徳商人にはならない」―つまり国民や地域から信頼される企業づくりを目指す必要から生まれたものです。
同友会でいう地域づくりとは、同友会型企業づくりそのものです。すぐれた製品やサービスを地域に提供すること、そのための働く環境づくりを整備していくこと、同友会に学びこれらを実践していくことが地域づくりそのものなのです。
吉備高原支部(現・備北支部)で支部長を担当していた当時、支部長として同友会の学びを地域に広げる責任を強く感じました。そして地域のイベントなどに大切な時間を取られ、同友会に入会して学ぶ時間もない経営者をみると、これでは地域の将来はないと思い、自社の企業づくりに真正面から取り組もうとする会員を増やすことに注力しました。同友会の地域づくりとは、地域になくてはならない企業が全国津々浦々に広がることなのです。
同友会は50年の歴史の中で育てあげられた先輩たちの血と汗の結晶です。地域づくりの本質を学ぶためにも、役員研修会などに出席して同友会の歴史、先人の教訓を学び、想いを肚に入れることが大事です。
共に学び高め合って、地域になくてはならない企業を目指しつつ、同友会運動を地域に広めて参りましょう。
岡山県中小企業家同友会 代表理事 ?橋 正志
今年度の前半を振り返り、後半に向けての抱負
(株)マスカット薬局 代表取締役
明けましておめでとうございます。昨年より代表理事を引き受け、結果に対する責任の重さを感じています。私が入会した目的は「よい会社をつくる・よい経営者になる・よい経営環境をつくる」ためでした。経営指針を発表し続けて11年が経ち、わが社もやっと「よい会社」の仲間入りができたかなと思っていたところ、昨年、予期せぬ事態が起きて、数名の社員が退職することになりました。その原因は、「わが社は教育体制が出来ている」という私の思い込みであり、慢心でした。その意味で、昨年は謙虚に学び続けることの重要性を再確認する年になりました。
「社員の成長なくして企業の成長はない」ということも、社員教育活動全国研修交流会で実行委員長をさせて頂いたお陰で気付いたことの一つです。旭東病院の基調報告は、職員一人ひとりの主体性を引き出し、全職員を巻き込んだ「チーム医療とチーム経営」の具体的な実践報告でした。わが社の課題はまさに「チーム経営」の貧弱さでした。
昨年から幹部社員大学に参加するようになり、また今年からは社員共育大学にも参加することを事業計画に落とし込みました。同友会の社員教育は、経営者と社員が共に学び、共に育つ「共育」を基本に考え、信頼関係を築いて自主的社員が育つ企業づくりを目指すことが目的です。
皆さん、自社を振り返ったとき「よい会社づくり」の実践が本当にできているでしょうか。誰もが「よい会社にしたい」という目的を持って同友会に入会したはずです。企業づくりは、人が育つ会社へと自社を変革していく総合実践であります。
最後に、皆さんに確認とお願いがあります。昨年、代表理事になった時の挨拶で、「会員一人が、入会者を一人を」とお願いしました。なぜ会員を増やす必要があるのか? それは、日本の雇用の七割を支える中小企業一社一社が真剣に学び、「よい会社」にならなければ、国民の幸せも地域や日本の豊かな将来もあり得ないからです。まだ3カ月ほどあります。一人ひとりの自覚と責任感に期待しています。今年もよろしくお願いいたします。