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【参加リポート】「中小企業家同友会全国協議会 中小企業問題全国研究集会in三重」

中小企業問題全国研究集会とは

中小企業を取り巻く問題解決するために、問題・課題を研究する全国集会です。
各同友会と中同協における運動および、経営の研究と実践を発表、交流し、専門家の協力も得ながら同友会理念に基づく、時代変化に対応した運動のあり方と企業づくりの方向性を研究し、学び合うことを目的としています。

参加リポート

社内でもがいている事は何ですか?

 全研には初めて参加しました。私は第4分科会で(株)アイ・エム・シーユナイテッドの今津正彦社長の「もがきながらの新卒採用・社内改革・社員育成」というテーマのご報告で学びました。
 親子三人で創業し、M&Aで一時は社員数が増えたものの、急激な環境変化で社長と社員の間に大きな溝ができ、社員の大量辞職で会社はどん底に。そんな時に同友会と出会い「みんなの経営指針書」をはじめ新卒採用、個人目標シート等の社内改革に取り組みもがき続けた結果、今では経営も安定しているそうです。そしてこれからの目標として「人が輝き、地域になくてはならない存在であり続けたい」と掲げているというお話でした。
 グループ討論では「社内育成と社内改革でもがいている事は何ですか?」について8人で意見を交わしました。人事評価制度、賃金テーブル、求人のポイント、社内コミュニケーション、社員教育、再雇用制度、再雇用後の退職金規定、管理職社員の余剰など各社が抱える問題をまさに各社がもがいていることについて腹を割って率直に意見を出し合いました。その結果、それぞれに解決の糸口、改革をする勇気、経営改善のヒントを与えていただきました。今回、全国の会員と交流ができ大きな学びを得られました。

(株)大月組 代表取締役 大月 一真(備北支部)


経営者の責務とは

 第1分科会「中小企業を取り巻く情勢と人を生かす経営―なぜ情勢を学ぶのか、経営にどう生かすのか」に参加し、三重大学リカレント教育センター教授の青木雅生氏の報告から学んだ。
 私たち経営者の責務とは「いかに社会が変化しようとも必要とされる価値を提供し続けられる」経営を目指すことである。戦後から今日まで目まぐるしく変化する情勢を紐解きながら、経営を安定的に継続していくためには、価値あるものを適正な価格で売り利益を得られる体質にしていかなければならない―と青木氏は語った。
 どのような状況下でも左右されない強靭な経営体質になるには、働く人たちが精一杯に能力を発揮し、一致団結して乗り越えていく「人を生かす経営の実践」なのだと。
 グループ討論では、自分の考える人を生かす経営と自社の取り組みとのギャップについて語った。意見交流を通して、私たちの目指す理想の姿は、自己成長の実感が感じられるやりがいのある会社、働く人が主役と感じられる場を作る、人が育つ環境を整備し魅力ある企業になっていくことが必要だという結論になった。
 この分科会に参加して、人を育てる環境を整備し自然と人が育つ風土となり、仲間たちの成長を喜び合える、そのような会社づくりをしていこう、とあらためて決意した。

(株)Orb 代表取締役 河井 七美(倉敷支部)

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