第37回 定時総会開催
5月26日 Web会議システムzoom
5月26日、岡山同友会第37回定時総会を完全オンラインで開催し、事務局を含む49人が参加しました。
議長には井上富男氏(備北支部)が選出され、議案の審議が行われました。2020年度活動報告、決算報告ならびに監査報告が拍手多数をもって承認されました。引き続き2021年度重点方針、新年度予算、新年度役員の提案がなされ、全議事について全員異議なく承認となりました。
新年度理事による第1回理事会では、藤井孝章氏・山辺啓三氏・髙橋正志氏の三人が代表理事として選出され、3期目の続投が決議されました。また、副代表理事に新任の門田悦子氏を含む3人が選出され、理事就任後のあり方や理事会の開催概要等について確認を行いました。その後、大西一夫副代表理事が新年度正副代表理事を発表し、閉会となりました。
2021年度活動方針・重点方針
経営者の責任を貫こう
一、同友会型企業づくりの輪を会内外に広げよう
●「どのような困難にあっても経営者には会社を維持発展させる責任がある」
という『労使見解』の姿勢を貫き、難局を乗り越える
●『労使見解』と同友会理念に共感する仲間の輪を広げ、同友会型企業を
581社以上に
二、同友会の活動を止めることなく将来の発展につなげよう
三、学びの質を高め、外部環境の変化に屈しない企業づくりを進めましょう
●学びの実践を図る主要数値(経営指針書提出数、企業変革支援プログラム
年度登録件数、社員教育プログラム参加者数、全国行事参加者数、
役員研修会参加者数、等)のいずれも前年度を上回る数値実績を残す
●外部ベンチマークや認証制度等を積極的に活用し、企業価値と生産性の
向上を図る
コロナ禍によって大幅に落ち込んだ世界経済は回復基調にあるものの、日本の実質成長率の21年度見通しは世界平均を下回っており、本格的な回復までには相当の時間を要することが
予想されます。
岡山同友会は、20年度の重点方針において、ポスト・コロナに向けた準備を進めることを提起しましたが、現下の情勢はむしろウィズ・コロナの期間とニューノーマル対応が長期化する可能性を示唆しています。コロナ禍収束の時期が未だ見通せず、中小企業にとって厳しい経営環境は当面の間続くことが予想されることから、21年度も引き続き各社の存続と雇用の維持に最大限に注力しましょう。
一方、この一年に経済活動の様々な領域においてデジタル化が急激に進み、その速度が加速しています。それに伴い、人口減少のスピード、自動化等による既存職業の消失や地方都市消滅のカウントダウンも加速していることが指摘されています。昨年12月に発表された政府成長戦略会議の実行計画には、「2050年カーボンニュートラルとグリーン成長戦略」「労働移動の円滑化や新しい働き方の実現」「合併等による規模拡大を通じた中小企業の生産性向上」などが掲げられ、日本の産業構造の大転換が本格的に始まろうとしています。あらゆる変化が前倒しになる中で、そのスピードに追随できない者は時代に取り残されることが予想されます。同友会は「よい会社をつくろう よい経営者になろう よい経営環境をつくろう」を理念に掲げていますが、それが実現するのが10年後では既に手遅れになっている可能性すらあります。
21年度はそうした切迫した危機感を会内で共有し、同友会型企業づくりの輪を拡大するとともにそのスピードも加速してまいりましょう。
Withコロナの時代、難局の今だからこそ仲間づくりを!
副代表理事・仲間づくり委員会委員長 門田 悦子
新型コロナ感染拡大の影響が長期化し私たちはかつてない難局を迎えています。1社だけでは到底この非常事態を乗り越えることはできません。また仮に1社だけがよくても地域を守ることはできません。地域の衰退は自社の衰退を意味します。私たちは難局の今だからこそ共に学び合う仲間の輪を広げなければなりません。言うなれば同友会の出番です。
「1社も潰さない!」「雇用を守ろう!」という同友会の仲間同士の連帯と取り組み、「人を生かす経営」こそがこの難局を乗り切る力です。みなさんの周りに不安や課題を抱える孤独な経営者はいませんか? ぜひお声かけ下さい。仲間となって一緒にこの難局を乗り越えましょう。
しかし、正直なところ「対面でのやりとりが難しい中、どう仲間づくりをしていけばよいのか?」と思う方も多いはずですね。仲間づくり委員会では、オンラインを活用した従来のオリエンテーションに加え、対象者の日程に合わせた小規模で気軽なオリエンテーションを随時開催する予定です。会員の体験報告や経験豊富なベテラン会員が同友会での学び方や活用の仕方を説明します。昨年度は、このオリエンテーションに参加して自身の学びのルーティンを確立したという会員の報告もありました。Withコロナの時代、私たちは新しいスタイルで主体的に活動する機会に恵まれたのかもしれません。
一方、支部活動では企業訪問を毎月1回確実に実践し仲間が増え、活性化につながったという東備支部の事例もあります。リアルに会って同友会の魅力を語り、経営課題に寄り添う大切さもまた認識させられますね。
今年度は3月末時点で581人の会員を目指します。仲間づくりは自社の繁栄と地域の繁栄につながります。今年度もどうぞよろしくお願い致します。