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【24.01.16】開催しました/公開行事「2023経営者フォーラム―地域と共に発展する中小企業へ」

2023経営者フォーラム
「夢」を叶える企業づくりで希望が溢れる未来を築く!

 11月30日、「地域課題を自社の課題と捉え、自社の成長と地域の発展を考える」をテーマに2023経営者フォーラムを開催しました。当日は現地会場とオンライン合わせて149人が参加し、地域課題の解決と企業の成長をどのように結びつけるかについて学びを深めました。
 報告者の(株)EVENTOS・川中英章社長(中同協共同求人委員長)は、1988年に広島でケータリングサービスを提供する同社を創業。2004年に広島同友会に入会しました。しかし共同求人活動で新卒採用した社員が全員辞めてしまったことで、「単なる人手の確保ではなく、社員が人生を賭けるにふさわしい企業づくりこそが共同求人の本義」と学びました。同友会で出会った様々な経営者から学んだことを社内で実践し、働く環境の整備に取り組みました。そして「個人の理念と会社の理念が重なれば、きっと社員にとって素晴らしい人生になる」との思いに至り、10年ビジョンに「人生を過ごす価値のある会社になろう」と掲げました。

 ところが将来に向けて新しい船出を決意した矢先にコロナに見舞われ、たった3週間で売上が95%減少。コロナに伴う行動制限によって壊滅的な打撃を被りました。なかなか打つ手が見出せない中で廃業も意識せざるを得ず、社員と一緒に会社がいつまで存続できるか計算してみたところ、23年1月には倒産するであろうことが予測されました。ところが社員の反応は意外でした。「そんなに時間があるなら新しいことをやってみよう!」という意見が相次ぎ、社内で経営指針の勉強会を始めます。市場動向や自社の強み弱みの分析を再検討し、自社の事業領域をそれまでの「食のエンターテイメント業」から「食を通した地域活性化業」へと新しく定義し直すことで、一気に視野が開けました。そのことが島根県の温泉街で宴会を賄う新事業の創出につながり、地域の課題となっていた廃れた温泉街の賑わいを取り戻すことに成功しました。

 こうした取り組みの根底にあったのは、「EVENTOSの仲間たちとなら夢を共有して頑張れる、成長できる」というゆるぎない確信でした。川中氏は最後に「自社の夢を明確なビジョンとして発信し、一緒に夢を叶えられるパートナーを募っていこう。そして皆で若者が未来に希望を持てる地域を作っていきましょう」と呼びかけ、報告を締め括りました。

 問題提起の後は2回の討論が設けられ、合計約百分にも及ぶ長いグループ討議では「自社のビジョンを実現できる企業づくりを進めるために何が必要か」をテーマに熱気溢れる意見交換が行われました。討議では川中社長もグループに加わり、同じグループで直接言葉を交わしたオブザーバーがその場で入会申込書を提出し、仲間づくりの成果につながりました。

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