倉敷支部11月例会・活動報告
社員の力を引き出す経営指針
監督でエースで4番打者の経営者が
『監督で代打3人目』になれたワケ
<報告者>島根県中小企業家同友会・代表理事
株式会社バイタルリード 代表取締役 森山 昌幸氏
島根から森山氏を迎えて倉敷支部11月例会を開催し、経営者と社員あわせて46人が参加しました。倉敷支部では約半年ぶりとなるハイブリッド形式で実施しました。
森山氏はで創業当初の経営観について、「技術があれば受注できる環境だったので、経営なんて簡単だと思っていた」と振り返りました。そして変化のきっかけは、社員を採用したことで彼らの人生に対する責任を実感したこと、そして、今まで通りの働き方では会社が成り立たないと察したことだと話しました。森山氏はその後、島根同友会に入会し、経営指針を作成するとともに、多くの例会や学習会に参加。そして様々な役を受けることによって、学びを得たことが、会社が変わる最大の要因になったと伝えました。
また、配布資料には「経営指針は天地神明に誓うもの!!」と大きく明記し、「経営者だけでなく社員にも同じ思いを持って動いてもらわなければもったいない。指針書に掲げる会社の未来はみんなの未来なのだから全員で作ることが必要。社会を良くする意義を明記し、全社一丸となることが重要です」と伝えました。
経営指針の落とし込みの方法としては、社員が自分で学べる環境を作ること、社員に任せること、会議の議論を活発化させ
ることなどを挙げました。「中小企業は人が命。社員が『この会社で働き続けたい!』と思う会社にする必要がある。人を大切にし、自己実現ができ、やりがいがあって働きやすい職場環境を整えることでスタッフが育ち、よりよい会社につながる」「同友会は他の経営者の体験から学ぶことができ、役割を受けることでより深い学びができる場所。共に学び続け進化し続けましょう」と締めくくりました。
最後に、座長の(株)日の丸タクシー・平井啓之氏が「自社や自身の成長だけでなく、社員の成長を喜びに変えていける経営者になりましょう。そして地域や社会に必要とされる会社になるために経営指針とビジョンに基づいた実践を続けていきましょう」と呼びかけ、盛会のうちに閉会となりました。
日 時: 2021年2021年11月25日(木)18:00~
会 場:倉敷市芸文館(zoom併用)
<討議の柱>「社員が主体的に動くために、経営者に必要なことは何ですか?」
参加者の主な感想
●経営理念を自分自身に落とし込み、社員・部下へ浸透せること、そうした中で個々の人生観と経営理念がつながるような社風づくりに取り組みたいです。まだまだバッターボックスに入りたいですが。
●貴重なお時間ありがとうございました。今からでも変われると思うことが出来ました。
●また機会かあればもっと話を聞きたいとおもいました。
●会社の、方向性が今で無く、未来へ向かっている事に尊敬します。自身は現状を守る事が精いっぱいです。
●貴重なお話、ありがとうございました。先生の経験を参考にし、楽しい職場づくりを目指して頑張ります。
●森山さんの経営者としての変化と勉強熱心さ、同友会での学びを社内に取り入れ、任せることでの自主的社員の育成につながっている点、見守りながら口出さずなど、経営者には厳しい意見だと思うが、社員の成長のためには大切なことの一つだと思いました。しっかりとした理念・方針があり全社員と共有して取組み続けているところに、バイタルリードさんの力強さを感じました。
●社員に任せることがやはり大事。人は、様々な意見、想いを持たれている。他の方の意見を聞くことが刺激になりました。
●初めての参加で、色々参考になりました。職種の違いはあれど、管理者としての役目、願いは同じであることを感じました。これを機に積極的に参加していきたいと思います。
●初めて参加させていただきました。経営者の方の成功事例、失敗事例等学びの場になっており、自分の経験値にできる会です。
●「負かせる」から「任せる」の言葉はすごく響きました。「主体的」の意味を考えながら社員、部下に接していきたいと思います。