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【22.10.17】活動報告/会内行事 「第52回 岡山県高等学校商業教育研究退会」

第52回 岡山県高等学校商業教育研究退会
8月4日 於:ピュアリティまきび

 岡山同友会は、県高等学校商業教育協会(以下、県商協)の依頼を受けて「第52回・岡山県高等学校商業教育研究大会」に協力団体として参加しました。当日は同友会から約20人が参加し、学校関係者約110人と学びを共有しました。
 県産業教育振興会の会長を務める梶谷俊介氏(中同協社員教育委員長・岡山同友会常任相談役)を介して岡山同友会に協力の依頼があったのは昨年11月。以後、企画の詳細やパネルディスカッションのテーマについて協議を重ね、約半年の準備期間を経て当日を迎えたものです。
 はじめに浅野浩一氏(岡山同友会副代表理事・社員教育求人委員長)が同友会の理念と活動について説明。その後、岡山同友会の代表理事3人と学校側パネリストの教頭・校長三人によるパネルディスカッションが行われました。「持続可能な岡山を担う人材を育成するために何が求められているか」という問いに対し、学校側からは「生徒が地域の人たちと関わる機会をもっと増やす必要がある」「生徒のなりたい姿やビジョンを把握し、その実現に向けてソフトスキルを修得する教育が求められている」などの意見が出されました。また、「私たち教師が地元企業をもっと知る必要があるが、個々の教員が調べられる範囲には限界がある。企業からも積極的に接触してほしい」とも述べられました。企業側からは「私たちが求めるのは単なる労働力ではなく、仕事を通じて共に成長するパートナー。共に育ち学び合う企業風土の醸成をもっと内外に広めたい」「何のために働くのか、仕事とは何かといった根源的なテーマについて考える機会を設けてほしい」などと話しました。また「学校でどこまで地域の実情を踏まえた進路指導が行われているのか?」との疑問を提示。これに対し学校側からは「確かに教員と生徒が地域の将来について考えなければその場限りの進路指導になってしまう。ただ、県外に進学した若者が岡山に戻ってこないのは教育だけの問題ではなく、地域全体の課題でもある」などの意見が述べられました。

 パネルディスカッションの後は「岡山の将来を担う人材育成のために学校や企業にできることは何か」のテーマでグループ討議を行い、全員で意見を交換し合いました。
 閉会後、参加者からは「中小企業が人材育成にこんなにも熱心に取り組んでいることを初めて知った。これなら安心して生徒を送り出せる」「あっという間だった。もっと沢山のことを話し合いたかった」「先生たちの熱い思いに触れて刺激になった」など、今後の連携を期待する声が多数寄せられました。

中小企業家同友会と 考える人材教育

岡山県高等学校商業教育協会理事長
岡山県立岡山東商業高等学校
校長 森山 泰幸

 商業教育研究大会におきましては、会の運営のご協力いただき誠にありがとうございました。
 参加した教員のアンケートを見ると、「企業と教育現場の教育に関する考え方をすり合わせることができた」「企業の方の望む人材、入社後の育成など、今後目指す教育内容の参考になった」「学校の課題解決に具体的なアドバイスを頂けた」など、視野が広がり課題の発見と解決につながったとの肯定的な意見が数多く寄せられました。
 今後も同友会の皆様方と定期的な連絡会を持って情報交換を行うとともに、インターンシップの受け入れや企業見学、研修の講師派遣等の連携をさせて頂きたいと考えています。そして、地域に根差す人材を育成するためにも一層密接な関係を構築し、「共に育つ」視点で活動を継続させていただければ幸いに存じます。

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