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【23.01.25】開催しました/会内行事「青年部中国ブロック交流会 in OKAYAMA」

青年部中国ブロック交流会 in OKAYAMA
「未来への行動」~変われる状態を作り自分を信じる~

 本交流会は岡山同友会主催による中国ブロックの合同行事として開催したもので、約1年前から実行委員会を組織して準備を進めてきました。
 当日は二つの分科会をハイブリッド形式で開催。第1分科会は(株)ファーストディレクションTAKEKICHIの木本康大氏(岡山同友会)が、「わたし、こんな職場環境じゃ続けられません~この一言が対等な労使関係を作ってくれた」のテーマで報告を行いました。第2分科会は「信頼関係の向こう側~想いを伝え拾い分かち合う」と題し、(株)STARTSの亀山篤氏(広島同友会)が報告しました。いずれの分科会でも白熱したグループ討論が行われ、各地の参加者がお互いの会社訪問を約束するなど、県を跨いだ交流も進められました。

 分科会終了後は二つの会場をオンラインでつないだ全体会に移行し、中同協中国ブロック担当副会長の立石克昭氏と岡山同友会・藤井孝章代表理事が挨拶を披露。その後、青年部中国ブロック長を務める横山明一郎氏(岡山同友会)が「本交流会の目的は、学びある分科会をつくり5県の交流を深めること。同じ青年部であっても各県によって組織の成り立ちや文化が異なるからこそ、このような機会を通じて同世代の仲間と知り合う意義がある。この交流会を私たちの切磋琢磨の出発地点にしよう」と期待を述べました。そして、座長による分科会報告と各県代表者による「未来への行動」の発表が行われました。
 最後に里見允二・実行委員長(岡山同友会)が挨拶に立ち、「本気で関わり合うきっかけを作ることができた。本交流会を契機に自己研鑽に励むと共に自社を発展させ、ブロックの青年部を盛り上げていこう」と語り、閉会しました。

分科会報告者感想

報告者を経験し、自己開示の大切さにあらためて気づいた
(株)ファーストディレクションTAKEKICHI  代表取締役 木本康大(東備支部)

 里見允二青年部長から報告者に推薦していただき、今の自分には少々荷が重い大役だと感じながらも、自身のステップアップのためだと思い引き受けました。ところがいざ準備を始めると本当に自信がなく、直前まで常に緊張で張りつめていました。というのも私は創業以来、社外の人に頼らず「自力でどうにかやりきる」というスタンスを崩さず、苦労を対外的には決して見せることなく「そつなくこなす木本」というキャラクターを演じてきたからです。
 しかし今回の報告はもはや自身の力量ではどうにもならないと、プレ報告を数回行った段階で察しました。同友会の仲間や先輩に「助けてほしい!」という思いが心の底からこみ上げ、とうとう「実は人前で喋る事が苦手なんです」と打ち明けました。そんな私に対し、同友会の仲間たちは非常に温かく、そして私の報告を少しでも良くしようと本気で尽力して下さいました。今までは表面的なことばかり気にして、社外の人たちとどこか距離を置くところがあった私ですが、この報告をきっかけに、自己開示した時の学びの多さにあらためて気づかされました。そしてそれは、今回の報告のテーマである「対等な労使関係」の中でも非常に大切な事だと思います。はっきりと自己開示してビジョンを共有する―頭の中で考えていること、課題としていること、表面的な見え方で言葉をとどめるのではなく、しっかりと開示することで、そんな課題を解決する糸口が見い出せるのだとあらためて実感できた体験でした。

参加者リポート

>REコンサルティング(株) 代表取締役 北畠雄一(岡山北支部)

 青年部中国ブロック交流会では、分科会の室長および全体会の司会を務めさせていただきました。役割を引き受けたのが2022年の2月末。最初は何も分からず、役割について知らないことも多く、青年部の皆さんに教えてもらいながら、また助けてもらいながら役を全うしたという形です。
 当日だけではなく、青年部の皆さんと一緒に取り組んだ事前準備を通じて会議運営や情報共有の方法、コミュニケーションを積極的に取りながら組織をまとめていく難しさや準備の大切さなど、本当に多くの学びを得ることができたと感じています。
 報告づくりでは、岡山青年部中心のプレ報告を4回、公開プレを2回、合計6回のプレ報告を行いました。最終的な報告テーマは「対等な労使関係」になりましたが、はじめは「変革と挑戦」をテーマに掲げる予定だったため、打合せを通じて「変革と挑戦」に関する話も聞くことができ、そこからも多くの学びを得ることができました。これは報告づくりの初期段階から関わっていたからこそ得られた学びだと思います。
 今回役割を与えられて積極的に関わったからこそ得られた学びが多くありました。やはり同友会では自主的に関わることが大きな学びにつながるのだと感じた次第です。


(同)SORANIKE 代表社員 弘晃輔(岡山北支部)

 私の参加した第1分科会では、対等な労使関係についての報告、その関係づくりについて考えるディスカッションがありました。報告者の木本氏は、創業から事業づくり、キャッシュフローの安定に向けて奔走し、労使関係の重要性に気づくことができない状態で走り続けて来られました。従業員との衝突の中で、経営者と従業員の関係性を見直さなければならないと気づき、どうすれば従業員が働きやすく、自己実現に向かうことができるかを「対等な労使関係」の観点から探りました。
 グループ討議では参加者それぞれの会社の現状を共有しました。事業承継に向けて従業員との関係性をクリアにしていっている方や、創業して日が浅いため労使関係に目が向けられていない方もいらっしゃいました。そこから、それぞれが考える対等な労使関係とはどんなものか、どういった場面でそれが現われるかなどを深堀りし、最終的には各自がどのように理想に向かうかの情報を共有しました。各社の歴史や現状、ビジョンによっても理想の労使関係は異なるため、グループ討議の中で各社の理想を考えることで、明日から行動に移すことができる学びを得ることができました。


たてこと空間研究室 代表 佐藤 悠馬(倉敷支部)

 私は第2分科会、(株)STARTS亀山篤社長の報告に参加しました。
 同社は消防設備の設計施工を主な業務とし、創業時から社員を抱えてスタートしました。しかし、顧客を置き去りにしたビジネスモデルで業績が悪化し、社員を雇い続けることができなくなります。どん底の状態から、顧客や社員との信頼関係を見つめ直し、関係性を再構築していくという内容でした。
 コミュニケーションがあまり得意ではないと言う亀山氏が、面談、手紙などの自分なりの方法でコミュニケーションを図り、努力している姿は印象的でした。人と人との関わり合いが希薄な業務形態の中で、敢えて関わりを重要視して活路を見出していることは、これからの時代、あらためて重要であると強く感じました。
 グループ討論では「信頼関係の構築」について深く考えていきました。グループ内には「かっこいい、可愛い、好き、嫌い」など感情を扱い、答えをつくるビジネスをしている人が多く、「余談や雑談のような、一見遠回りしているようなことが信頼関係を構築する上で重要」といった話が多くありました。「急がば回れ」ではないですが、一つ一つの積み重ねなのだとあらためて感じさせられ、良い学びになりました。

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