第53回 中小企業問題全国研究集会in長野
今、この瞬間が未来をつくる!!
~地域が変われば日本が変わる~
3月2日・3日の両日、ホテルメトロポリタン長野をメイン会場に第53回中小企業問題全国研究集会(全研)が開催され、全国から約1,360人(岡山からは20人)が参加しました。今回は現地開催による12の分科会と完全オンラインによる4つの分科会が設けられ、「今、この瞬間が未来をつくる~地域が変われば日本が変わる」のテーマの下、多彩な報告とグループ討論で学びを深めました。
初日はそれぞれの分科会に分かれ、社会情勢の認識、事業承継、社員教育、持続可能な地域づくりなど、多岐に渡るテーマで議論を行いました。特に「事業定義の見直し、事業再構築」「市場創造」「デジタル化(DX)」など、コロナ禍で急速にクローズアップされた課題を取り上げた分科会が多く、全国の会員の関心がどこに向かいつつあるのかが如実に伺える大会となりました。また昨年新しく発刊された『企業変革支援プログラムver.2』を扱った分科会や、岡山同友会の新春経営講演会でもお話しいただいた(株)吉村の橋本久美子社長が報告を行った分科会もありました。
2日目の記念講演では「経営者として、いま何をなすべきか!!―覚悟の先にある未来のために」と題して相澤孝夫氏((社医)慈泉会相澤病院理事長・最高経営責任者)が登壇しました。講演終了後、同病院に所属する元オリンピック日本女子スピードスケート金メダリストの小平奈緒氏がサプライズで登場し、会場を沸かせました。
分科会リポート
(株)インテックス 取締役副社長 宮ノ下 臣夫(岡山南支部)
久しぶりにリアルで全研(全国研修会)に参加して来ました。対面で直接語り合う温もり、様々な言葉が飛び交う喜びを感じながら充実した時を過ごせました。
今回、私は長野同友会が設営する第8分科会に参加し、「新卒採用により地域で永続する企業へ~待つな。動け! 若者に選ばれる会社づくりへの挑戦」と題した(株)牛越製作所の牛越弘彰社長の報告を聞きました。求人してもなかなか採用につながらない課題を克服するため、求める人物像を明確にして求人の方法を再検討し、試行錯誤の末に定期的な新卒採用を実現。その結果、若手社員の力が結集して業績も向上—その過程と実践についてご報告いただきました
グループ討論では、長野同友会が高校と連携して地域の中小企業の存在価値を若者に伝える取り組みを行っている話を聞き、自分たちも中小企業で働く魅力をもっと発信すべきだと気づかされました。最後に「頭で考えているだけでは採用できない。まずは動く! とりあえずやる!」この牛越氏の言葉に感銘を受けました。