各社のSDGsの実践を取り上げることで、いかに自社事業と課題を結び付け、今後どのように取り組んで行くか―皆様の実践のきっかけとなる先進事例を6回シリーズで取り上げます
中小企業のSDGs最前線
~我が社の取り組みを紹介します~
(有)ポッシュ・シゴーニュ 取締役 石川 明未 さん
▲石川明未氏(写真中央)
<所 在 地> 岡山市北区中山下1-2-4 OS-II ビル 4F
<事業内容> 出生時の身長と体重でお仕立てするテディベアの製造・卸販売。
<W E B> https://www.pochecigogne.co.jp/
どんなきっかけで取り組み始めたんですか?
(石川)弊社の主力商品は、お子さんが生まれた時の身長と体重を再現したオーダーメイドのテディベアです。企業理念には「世界の人たちの心を動かします」を掲げ、家族の絆を結ぶことが役割だと考えています。その意味で、SDGsは当社にとっても重要な取り組みだと考えています。
具体的な取り組み
(山下)具体的にはどんなことをしているんですか?
(石川)スマホによる社内アンケートを実施しています。SDGsに対する関心度についての質問や、関連動画を見てもらい、自分は何をするかを各自が考えて発信するような仕組みにしています。私が「カードゲーム2030SDGs公認ファシリテーター」の資格を取得しているので、ゲームを通じて社員全員がSDGsの本質を理解するよう取り組みたいと考えています。
(山下)何か変化がありましたか?
(石川)SDGsが身近になり、みんなから自分事として様々な質問が挙がるようになってきましたね。
(山下)ほかにはどんな取り組みをしていますか?
(石川)ペットボトルキャップの回収を行っています。回収したキャップを回収事業者団体やNPO法人に送ると、医療体制が十分整っていない新興国などにワクチンを届けることができる仕組みです。ターゲットの「3.すべての人に健康と福祉を」「12.つくる責任 使う責任」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」を意識し、行動に繋がるようにしています。
これから目指す姿
(山下)後、どのような姿を目指して取り組まれていますか?
(石川)SDGsの本質について社員みんながもっと理解を深め、経営理念や目標にも連動させていきたいと思っています。「8.働きがいも経済成長も」はスタッフの幸せに、「12.つくる責任 つかう責任」はメーカーとしての製造責任に、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」は企業連携などにそれぞれつながります。これからもビジネスに繋がる新しいアクションを創造していきたいと思います。