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【22.07.22】開催しました/公開行事 「中小企業憲章-条例推進月間 中小企業魅力発信月間キックオフ行事」

中小企業魅力発信月間キックオフ行事

わたしたちがつくる豊かな社会 輝く日本の中小企業

 本行事は、2019年に「中小企業の日(7月20日)」と「中小企業魅力発信月間(毎年7月)」が定められたことを受け、中小企業の魅力を広く知らせるとともに、その存在意義や魅力等に関する正しい理解を醸成する機会として昨年から開催されています。第一部では、冒頭で広浜泰久・中同協会長が登壇し、「『どうせ中小企業だから』と自己卑下をせず、誇りを持つにふさわしい自分たちになろう。そのために継続的に自己研鑽を重ねましょう」と訴えました。その後、植田浩史・慶應義塾大学教授から「中小企業の社会的役割を問う ― 2022年の今日に求められる中小企業」と題した話がありました。植田教授は「『中小企業憲章』には、中小企業は社会・生活・雇用の面で重要な役割を担っていると書かれています。翻せばそれは、中小企業に求められている責務だとも言えます。皆さんは地域の課題を自社の課題として、取り組んでいますか?」と問いかけました。そして、価格決定権を持つことの重要性を強調し、「中小企業の可能性を生かすのは、人間性・社会性・科学性」と結びました。

 第2部の実践報告では、会員企業を代表して3社から発表がありました。「地域再生」をテーマに、川中英章・(株)EVENTOS社長、「市場創造」をテーマに橋本久美子・(株)吉村社長、松田泰幸・(株)平野社長は「SDGs」をテーマに、それぞれが地域の中でいかに存在意義を発揮しているかが語られました。
 第3部では、国会各政党、中小企業団体、労働団体からコメントがあり、石渡裕・中同協政策委員長が「中小企業憲章が閣議決定されて12年、同友会は継続的にその意義・目的を広める活動を行ってきました。これからも中小企業発展のため、6月・7月を魅力発信の機会として生かしていきましょう」とまとめました。最後に、中山英敬・中同協幹事長が「我々が率先して憲章・条例を推進し、各地において中小企業の魅力を発信し、みんなで地域を盛り上げていきましょう」と呼びかけ、閉会となりました。


「中小企業憲章・条例推進月間&中小企業魅力発信月間キックオフ集会」の
動画視聴はこちら

参加リポート

(有)鈴鹿モータース 代表取締役 鈴鹿 尚史(津山支部)
条例制定の先に、中小企業が輝く未来が実現するまで

 私は、以前から振興条例に興味を持ち、弊社所在地の久米郡美咲町において商工会を巻き込んで行政に働きかけてまいりました。しかし「理念型の条例を作っても具体的な中身が示されないと意味をなさないのではないか」との意見もあり、何か取り組みのヒントがあるのではないかと思い、今回のキックオフ行事に参加しました。
 植田先生のお話には以前にもまして感銘を受けたものの、少し物足りなさも感じました。「理念型の振興条例が出来たことで、自治体の事業者の見識がどのように変わり、住民をどう巻き込みどう変化していったのか」など制定後の変化についてもっと聞きたいと思いました。
 理念型条例が制定されたことにより、地域の事業者への見方や、子供たちの捉え方が変化し、地域を見直すきっかけになり、行政と事業者が車の両輪として地域を引っ張っていく―そんな経営環境が築けるならみんな協力して取り組んでくれるのではないかと想像しつつも、ハードルはまだまだ高いように思いました。 事例にしても、自社の未来を見据えた取り組みは行われているが、地域の未来を見据えるまではなかなか至っておらず、住民を巻き込んでそれらを実施できる環境構築が待たれるところです。また、中小企業・小規模事業振興条例とSDGsが混ざっているのも気になりました。
第3部では各政党の担当者からメッセージをいただき、長年同友会運動に携わって来たものとして、政策的取り組みの成果を見た内容だったと思います。
 岡山市では、同友会も意見を出し、教育にまで踏み込んだ画期的な条例制定がなされ、さまざまな取り組みが進んでいると思いますが、現実はまだ先にあると思います。中小企業にできる取り組みと、住民や自治体にできる取り組みについて、今後も議論していきたいと思います。

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